雀の森神社初午幕

  005.jpg 初午行事は、2月最初の午の日といわれています。各地で2月にやるところが多いようですが、雀の森氷川神社では、旧暦午の日は、毎年3月15日と決まっています。初午は、その年の豊作祈願が原型で、それに稲荷信仰が結びついたものであるといわれています。
 農村では、初午の儀礼は春の耕作の初めに田の神を山から里にお迎えするという意味もありました。
  父の実家では、蚕に似せた繭玉を団子で作って、木の枝に刺して、後に焼いて食べる習慣がありました。
 蚕は馬によって生まれたとされ、初午の日に蚕神が祭られる事となったようです。
  初午の日には、「正一位稲荷大明神」と書いた赤い峨を立て、赤飯や油揚げ、団子などを供えて祭ります。油揚げを供えるのは、キツネが稲荷神の使いであると信じられているからだそうです。
 江戸時代には田沿意次が邸内に稲荷を祭って出世したところから、町民に稲荷が開運の神として非常に盛んに信仰され、町々の小網や屋敷神には、圧倒的に多く稲荷が祭られていました。
 この写真は、最近ご自宅の敷地に祭った稲荷様に、紫の奉納幕を作っていただきました。

大工育成塾

001.jpg 最近の新築現場はシートで囲ってあって、どのようにして家が建つのか解かり難いです。作業している人もジャンパーで、半纏を着ている大工さんも見ませんね。
 「伝統的な木造軸組住宅の担い手である大工職人は、その数の減少と高齢化が進み、技術・技能の継承が困難になりつつあります。 このため、伝統構法を活かした木造住宅の生産体制を促すとともに、我が国の職人文化・ものづくり文化を担う人材を育成するため、一般社団法人 大工育成塾が国土交通省の支援を受けて、国家プロジェクトとして優秀な大工職人の育成に取り組むものです。 」ということで、18歳以上の男女の別なく、三年間勉強と、本職の棟梁に実技を習い、卒業の時には本当の家一軒が建てられるまで実力がつくと 「真の日本の大工」の完成です。若者がんばれ!

日本に4校の大工育成塾があります。http://www.daiku.or.jp/sitemap/index.html
 

福の字づくしの手拭い

002.jpg     博多の小林様より福の字尽くしの手拭いのご注文をいただきました。小林様は大変達筆な方で、以前にも手拭い、風呂敷(写真が載ってます)をつくっていただき、その作品には必ず「福」の文字が描かれています。
 この手拭いは、白地に朱文字で、全て福の字ですが、一箇所今年の干支であるウサギが、かわいく座っています。このウサギは、なんとなく礼儀正しく正座して「おめでとうございます」と言っているように見えませんか?

川越市 吉田謙受堂書店様(暖簾)

 004.jpg 川越市連雀町の吉田謙受堂という本屋さんです。市内には普通の?大きな支店がありますが、こちらの本店は明治時代から続いています。外見は、白壁漆喰と木造で、川越名物蔵造り風です。店内も碍子で電線が張りめぐされ、住居部分が奥に延びる川越の老舗商家の作りです。
 このたび、軒下に昔の雰囲気を維持した暖簾のご注文をいただきました。トレードマークの丸に「よ」の文字は半纏の背紋を借用しました。

トロン:レガシー

336755view001.jpg 天才科学者の父からの遺産は、ヴァーチャル世界という言葉も古く感じる、コンピューター内の世界。トロンという言葉は何なのか良くわかりません。「マトリックス」の世界なのか?とにかく初めから3D映画として企画されたらしいです。「スターワー」「マトリックス」「マッハゴーゴー」「アバター」のCGを古いと思わせる程の映像美です。私たちが考える未来がどんな社会か想像可能な範囲を飛び出した、天才的なイメージを見ることが出来る映画だと思います。
  

鉞組 刺子の半纏

PB140091.jpg   PB140026.jpg1470.jpg694.jpg                              「」と書いてマサカリと読みます。
 飛騨の高山の建設会社、鉞組様より刺子の半纏をご注文いただきました。
 刺子は厚い帆布を2枚重ねた上に黒糸でステッチを掛けたような大変重い生地です。
 昔の火消しが火事のときに、これを着て上から水を被って燃え盛る炎に突入したくらい、熱と怪我に強いと言われています。今回の零宮祭では、神輿を担いで川の中に入って行く、熱気あふれる祭りだったようです。
 白黒の写真が、一番刺子半纏の雰囲気が出ているようです。写真の撮り方も上手ですねー。
 
 

FM NACK5の生放送 

 NAC5.jpg 本日は色の日だそうです。どうしてかというと1月6日だから、「いろ」と読むそうで、最近決まったようです。ということは1月4日はきっと石の日ですね。ということで色にまつわる仕事をやっているのは、染物屋だろうということで当店よりNACK5の生中継があったのです。
 ラジオの放送というと、どんな中継車で、放送機械を運んでいるのかとお思いきや、パソコン一台でファックス回線につなぐだけ、という大変質素なものでした。ここに到るまでの技術革新はどれほどのものだったんでしょう?
 番組はNACK ON TOWNの中の一コーナーで、レポーターが取材、インタヴュー形式で進行します。
 ディレクターはモロ業界の人っぽい、ギタリストにしてマジシャン、ロン毛の諸平さんと、レポーターは、アイドルタレントのような奥山奈々さんです。二人で打ち合わせ2時間ぐらいで、ストップウォッチ片手に、すっかり染物屋10年分くらいの知識を、目の前で今染めているかのようなレポートをします。これを毎週やっているとは、なんという頭のよさと度胸でしょう。私はといえば自分の声は聞こえず、話していることは棒読み状態です。          
  つくづく放送業界の人のハイテンションな元気良さ、機転の回りの速さに驚いた、人生怱々ない私の思い出になる一日でした。

 

雀の森氷川神社より謹賀新年

 

画像 003.jpg 新年明けましておめでとうございます。
 雀の森氷川神社では、大晦日夜中より元旦にかけ1200人以上の参拝客で賑わいました。
 神社では毎年恒例で、甘酒を無料で振舞います。そのコップが1200個以上使われたので、飲まない人、子供をいれたらもっと多くの人が参拝に訪れたわけです。
 新年の準備は30日にしたのですが、このとき私は風邪を引いてしまい、元日から一週間もマスクが手放せませんでした。病院は4日からだし、おみくじのとおり、どこにも出ないほうがよさそうです。
 関東地方以外は全国中大雪だそうです。夏は暑いし、冬は寒いし日本の四季もなんぎですねー。

 

池澤夏樹のエッセー

100.jpg 日本を代表する詩人、翻訳家、小説家である池澤夏樹の小説を恥ずかしながら読んだことはありません。
目にするのは、ナショナルジオグラフィックの巻頭エッセーや、新聞に寄稿される時事ネタ?位しか読んだことはありません。最近では朝日新聞に「いじめ問題」!について書かれていました。取り上げるテーマは恐るべき多岐に渡り、森羅万象に博識で、文体はやわらかく、対象に優しく、特に隔月?ナショジオのエッセーは大好きです。11月号では日本うるわし列島シリーズで「絶海の孤島、鳥の楽園」というアホウドリの生態についての記事でした。長谷川博氏の写真とあわせてお楽しみいただきたいです。

 002.jpg   女影と書いて「おなかげ」と読みます。意味深なことはなく昔からの地名です。私の父の出身地です。日高市は西多摩、入間市、狭山市と隣接し、この地域は狭山茶の大生産地です。よく知られる俚諺として『色の静岡、香りの宇治味の狭山』と謳われるほど、お茶の農場が広がって?点在しています。
 首都圏に近いため、地場で消費されるので、地産地消というわけで、常に新しい茶葉を飲むことが出来ます。
 山崎園は何代続く茶農場か覚えていませんが、ちょっと前まで実家は本当の萱葺き屋根の庄屋作りでした。今は息子さんが農場を継ぎ、直売店を経営しています。この暖簾は太閤のれんといって、巾1700丈2100mmの大きなものです。茶壷にお茶の花がかわいいデザインです。
 日高県道沿い、女影時計台のすぐ先です。年末年始一割引です。お歳暮に山崎園のお茶をどうぞ。

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