埼玉県川口市といえば、特に安行といえば、盆栽、植木で有名です。江戸時代から、首都に隣接していることもあり一大産業だったようです。今回川口市の株式会社ボスケ様より半纏のご注文をいただきました。http://www.bosque-ltd.com/
本来は大きな運送屋さんなのですが、事業の一環としてギリシャ語でbosqe(ボスケ=森林)という造園、植林、樹木医を手掛ける部門を作ったそうです。手始めに、浦和市で樫の巨木を移植する模様をテレビで見ました。一見不可能に思える移植も、㈱ボスケの技術、人、機械で達成できてしまうのですね。
1942年ロズウエル事件の数週間前、夜間実際にL.A.上空に多数の飛行物体が現れ、迎撃したらしい。宇宙戦争もの映画が、回を墺ごとに、より現実味を帯びている感じです。このような映画はアメリカ以外に撮ることは不可能ではと思います。軍隊から一体どれほどの援助が提供されるのでしょう?
地球の主要都市の海岸に飛来し、海から上陸する、地球植民地化の意思を持ったエイリアンに好き放題荒らされ、最後の砦となる米軍海兵隊の活躍を描いた、戦争映画です。
9人の小隊がヘリで前線に向かって飛んでいくところは、「スターリングラード」で貨車の扉が開いて、川を渡るところでメッサーに撃ちまくられる恐怖が思い出され、今回も何時撃ち落されるか判らないスリルが息を呑みます。市街戦はドキュメンタリーのように、逃げながら敵味方撃って撃って撃ちまくる弩迫力です。
軍曹役のアーロンエッカートが、小隊長を励ましながら、難局をクリアしながら最後は敵の母船にレーザーを当ててミサイル誘導撃破するところが山です。小隊長以外は皆唯の現場兵隊だが勇敢で、「コンバット」を思い出します。アメリカ国民はこの手の映画をたくさん見せられて、海兵隊カッコイーから私も入隊しようかなと思わせるプロバカンダ映画でした。
先月観た、上海の印象が悪かったので、次の当りにめぐり合うまで数本観ているうちに、立ち直ってきました。 今週は、坂戸で「ミケランジェロの暗号」です。背景は1938年ナチスに占領される直前のウイーン、画廊として成功しているユダヤ人家族が受け継ぐミケランジェロのデッサン画をめぐり、一家を収容所に送って無人となった屋敷から探し出して(無料で手に入れ)ムッソリーニに返して、イタリアとの同盟を有利に進めたいナチスと、その絵を隠した父子の駆け引きが、ホロコーストの悲劇から、少し離れた切り口で、痛快な逃避行ストーリーです。「ヒトラーの贋札」と同じ製作者が映画化した、悲惨な極限状態なのに、何とか運と、口と、機転を利かして、生き延びていくうちに、終戦となり、土壇場で絵を取り戻し、母と婚約者とアメリカに渡るハッピーエンドが生きる希望を与えてくれる、サスペンス映画でした。
ミケランジェロの絵に暗号があるのではなく、父が子に託した遺言の中に、隠し場所があるので、この日本語タイトルはちょっと紛らわしいのではと思います。
付き合い始めるのは簡単だが、別れるのはその数倍のエネルギーがいるという諺?通り、この二人もやっちゃいました。いかにもアメリカンな若いカップルですが、結婚して奥さんと子供と一緒にいることが人生の一番の目的となり、それが叶えられたのだから、もうほかに望むものなしの男と、結婚し子供がいて幸せでも、看護師として常にステップアップすべく努力することが、まともな人生だと考える女。
映画は、二人の出会いから別れるまで、現在から過去をテイクバックしながら見せます。どちらが良いか悪いかということではありませんが、愛だけは豊富なんだけど、上昇志向がなく、人生設計が不安に感じられる男は
たぶん世界共通で生活力がないと思われるのではと心配です。また、感情が表に出過ぎ、最後は爆発して手が出ることも、別れ話に加速をつけるのではと思います。
しかし、映画を観るという、客観的な立場だから、冷静に批判できるわけで、当事者が発作的にどのように振舞うかは連日のニュースを見れば判ることで、自分はそうはならないと常に気を付ける以外救いの道はないのかもしれません。
この映画の予告編、スチール写真の美しさは、郷愁を覚えるすばらしい映像です。
首都圏の大学生が主体となり、出演者(神楽師、鳴り物)以外の設営を全て、チケットの印刷デザイン、協賛金集め、舞台会場設営、受付警備、さらに、格調高い、部厚いプログラム(無料ではあるが価値は非常に高い)
作成などボランティア(ただ働き?)で江戸里神楽の公演を行っています。今年は第五回目ということで8月31日に埼玉会館で開催されました。今までは埼玉芸術劇場(蜷川さんで有名)だったのですが、地震でいまだに休止中とのこと。しかしどちらも階段舞台というかすり鉢状で、とても観易く洗練されています。川越市も昔の映画館みたいな会館を作っていないで,オペラハウスでも建てて、浦和の鼻を飽かしてもらいたいものです。
神楽は、巫女舞いに始まり、三番・五人囃子と大変おめでたい舞で始まりました。休憩を挟んで、本日のメインである、「稲羽の白兎」です。古事記に載っていて、ウサギにだまされる鮫、大国主命、蒲の穂など、浦島太郎とともに教科書にも載っている誰でも知っている話ですが、神楽で見ると、改めて理解できました。解説によると、1.陸の動物と海の動物の知恵比べ、2.医療技術の披露、3.神使いとしての動物などの要素があるそう。
ウサギの救命に尽くす姿を見て、大国主命の性格が判り、国を治める神様にふさわしいことも理解されます。
台詞が一切なく,黙劇というそうですが、古代から、ギリシャなどでもこのような舞台があるそうです。囃子のBGMとただ舞っているだけでは飽きてしまいますが、劇として楽しめることも、神楽にあったことを知りました。
鳥取県には、「白兎神社」が実存し、恋愛成就のパワースポットになっているとのことです。また、「ウサギバーガー」「ウサギ三段跳び丼」「うさぎ焼き」もご当地グルメだそうです。
お盆休みということもあり、南古谷のユナイテッドシネマ八分の入りです。「理由なき反抗」のような父と子供の確執物語と思っていましたが、せりふが少なく、子供の成長ドキュメンタリーのようなドラマでした。随所に重厚な音楽とともに、「2001年宇宙の旅」のように、天地創造、来世、意識のフラッシュバックが挿入されます。
俳優すべてがとても自然で、自分(私)の子供時代の日常を、実に淡々と、しかし大量な感情を、愛情、憎しみを観ればわかるように、うまい演技で表現します。人間が誕生以来受け継がれてきた精神の輪廻再生を聖書のようにわかり易く見せる映画でした。アメリカでは教会に毎週行く人が少なくなっているようです。食事の際のお祈りもしないのでしょうか?最近では意義も、風習も薄なってきたお盆の伝統を思い出させる、この時期にぴったりのお勧め作品です。
「おおしかむら」読みます。まあ普通に読めばよいのですが。長野県重要無形民俗文化財(きっと)の素人歌舞伎公演を含む5日間?の淡々とした喜劇です。タイトルからして騒動記としていますがドタバタコメディでなく小説を読んでいる感じです。昔パルコで松田優作と彼がエレベーターから降りたときに目撃しました。今ならハビエルバルデムの感じです。原田芳雄が企画したそうで、若い時ならもっと危ない犯罪中年役をやったと思いますが、70になっても相変わらず元気なチョイ悪オヤジ感が出ていました。ほかの俳優も日本映画に欠かせない男女が、原田芳雄が最後の映画になると分かっていて出演したのかなと感じました。
各人がトラブルに巻き込まれながら、転げ落ちながら?、しかし他人のせいにせず、自分で受け止め咀嚼しながら、歌舞伎開演に向かってみんなが突き進む大団円、このような展開って、洋の東西を問わず喜劇の王道なのかと思い知りました。特に日本映画に向いているのでしょうか?若い俳優が苦しみながら最後に成功する爽やかサクセスものももちろんいいですが、これから高齢者が増えていく日本で、生きていくことが悲劇でなく、喜劇に感じられるこんな映画に期待します。