1953年、 40年前にカリフォルニア州バークレイに行った時、黒人も白人も、私黄色人種も何等差別されているとも感じずに町を散策し、店にも臆せず入ることが出来た。私は何も知らない私は自由な国、希望の国アメリカの綺麗なところだけを見てきただけに過ぎない。
1920年代、綿花畑の奴隷の子供として生まれ、父を農場主に簡単に撃ち殺されたたセシル・ゲインズは、見習いからホテルのボーイになり、幸運にもホワイトハウスの執事にスカウトされる。7代の大統領に仕えたバトラーとして白人社会で懸命に生きるセシルだが、白人のためのバトラーという職業に反発する長男は公民権運動の闘士となり、次男はベトナム戦争へ志願し戦死し、その間にも黒人社会を取り巻く差別の改善は、大統領、議会が決定しても広い国土のためゆっくりとしか進まない。 永遠になくならない人種間差別、民族差別、社会差別、男女差別を考える機会をもらった映画だった。
1ドル硬貨のアイゼンハワーをはじめ、7人の大統領は皆、新聞、テレビの顔と特徴が良く似ていて、物まね大会のようであった。日曜日発表ののアカデミー賞には「それでも夜は明ける」が選ばれたが、多少路線が近いような気がする。日本公開はいつになるのだろう。
30年前に出版されたトム・クランシーの「レッドオクトーバーを追え」はソ連のキャタピラー推進の新型潜水艦をめぐるジャック‐ライアン大活躍シリーズの幕開けだった。嫌日家のトム・クランシーが昨年亡くなったとは知りませんでした。大藪春彦のヒーローものより、ちょっとインテリな今回のジャック・ライアンは、海兵隊で瀕死の重傷から立ち直り、表の顔はサラリーマン、裏家業はCIAエージェントになるまでの成長過程を初めて知らせます。
東西冷戦、麻薬戦争が武力でなく、経済戦争に置き換えられてはきたが、しかし任務のためにはアメリカ、ロシアとも殺人は日常的に行われているよう。唇の薄いケネス・ブラナーや若いテロリストが典型的なロシア人顔でリアリティを高めます。ケヴィン・コスナーは見た目がすっかり丸くなってしまった感じ。映画ではジェイソン・ボーンシリーズのほうがエンタメ性があるように思いました。
ナショナル・ジオグラフィック2月号に「わが街はかくも愛しき」という記事に、「悪名高い投資家の名を冠したフォーシェイタワー」の写真が載っている。ミネアポリスのモニュメントとも言われるのが1929年に完成したフォーシェイ・タワー。31階建ての元オフィス・ビルはその昔フォーシェイ氏という人が、ワシントンにあるモニュメントをイメージして建築、1973年までミネソタ州ミネアポリス市内で一番高いビルだったそうだ。Foshay Towerというマーチも有名だそうです。フォーシェイという人がどんな人かは知らないが、今回見たウルフ・オブ・ウォールストリートの主人公実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)がきっとこんな人だったのかと勝手に想像してしまう。
商売で大成功を収める彼は、モラル一切無く、使いきれない金を、女、ドラッグ、物欲に注ぎ込む。今までディカプリオが演じた主役の全てをやりつくす感じだ。ご意見無用の大散在は男なら誰しも一度は思う妄想を実現しているので、良い悪いを通り越しどこまでも飛んで行き、R指定3時間近い長編映画の終わりまで全力で走らされているような疲れが残りました。。
かつて、F-1は白人のもの、他の人種には参加させないという不文律があったという。今日、韓国や中国、インドのメーカーがF-1に参加するとしたら、私たちでさえどう思うだろう。オートバイでは既に世界チャンプだったホンダは50年前に、1964年から1968年まで全て自社開発でF-1に参戦し優勝までしている。その後マクラーレンなどにエンジン供給では成功しているが、頭角を現すと規則が変わることで、一人勝ちは許されないようだ。それにしても毎年のように変わるボディスタイルはデザインの無限さを思わせる。
ジェイムス・ハント役はマイティ・ソーそのまま超女好きでモテまくる、70年代グッチの似合うクリス・ヘムズワース、ライバルのニキ・ラウダ役はは瀕死の火傷事故から42日後に復活参戦する、日本人には想像できないドイツ人で、当時テレビで見た顔に火傷の痕が生々しくも2ヶ月くらいで復帰した本人そっくりで驚きました。最近見たらすっかりきれいになっていました。最終レースは日本で、冨士スピードウエイが出てきましたが、この撮影はイギリスらしい。1970年代の危険なカーレース、ヨーロッパ社会が見えました。
「初午」は2月の最初の午の日。本年2月4日または9日、その他旧暦にも節分以降は稲荷神のお祭りで、全国各地の稲荷神社で豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願します。
稲荷神社といえばきつねですが、きつねは稲荷神のお使い役で油揚げが大好物。初午の日には、油揚げや油揚げにすし飯を詰めたものを奉納しました。これが、いなり寿司の始まりで、きつねの大好物の油揚げを人間もたくさん食べられるよう考案されたのが、いなり寿司です。稲荷神社といなり寿司を「おいなりさん」と呼ぶのも頷けます。
いなり寿司は、東日本では米俵に見立てた俵型ですが、西日本ではきつねの耳に見立てた三角が主流だそうです。
こちらの奉納幕は稲荷紋の一つである「変り焔三つ玉」です。紫が背景の紅白幕に美しく映えます。