今年も9月26日、埼玉芸術劇場で神楽の公演がありました。昼と夕の部の2公演です。神楽は、仮面劇、神話劇、黙劇の三要素が備わった判りやすい伝統芸能です。囃子(楽曲)のみで一切台詞がないので、どこの国の人でも単純明快に判る観たままの劇ですが、現代人には太古の倫理観、表情がない、小さな舞台装置がシンプル過ぎて、普段目にする機会がめったにありません。しかし、これも我々日本人の神話時代かのルーツですから、一度は体験しておくことが必須です。
今年の出演は坂戸市塚越の大宮住吉神楽保存会と梅鉢会(天神様?)でした。例年より振り付けが派手、楽曲が賑やかで眠くならづに集中できます。プロジェクターでの役の紹介、マイクでの進行説明、幕間にもJAZZ演奏が入りあか抜けていました。
写真はお礼状に入っていた紙細工です。見た瞬間どうやって作ったの?と思わず唸る芸術性の高いアートです。上質な紙、ステンシルと貼り絵、イラスト?「紙風景」の阿部様製作とのことです。
60年から70年代ジミーヘンドリックスと並ぶ、 泣かせるギターのカルロス・サンタナ、1974年発売の「ロータスの伝説」には「ブラックマジックウーマン」「僕のリズムを聞いとくれ」などサンタナのベストアルバムといってもよい名曲が収録されています。日本のコンサートのライブ版だから当然です。ジャケットは日本を代表する横尾忠則がスピリチュアな絵を描きました。その「ロータスの伝説」を想い起こされる手拭のご注文をいただきました。
ズバリ「ロータス」「蓮華」です。左の原画は型紙用に墨で白黒で描いていただきました。一目見て圧倒されましたが、日食または月食のコスミックな精神世界を想像しました。右の紫と、青緑はこの図案で染めた手拭です。
10月18日の川越まつりに備えて幟が立ちました。観光客誘致のため、最近でこそ川越まつりは10月第3週の土曜日曜日の開催されていますが、本来は川越氷川神社例大祭として10月13.14日に行われていました。
行事の際に、雀の森氷川神社では今まで木製の鳥居を建てていましたが、このたび幟掲揚のために、石作りの台、アルミポールを設置し、一対の幟を染めました。生地巾90cm、丈900cm、生地は幣という両ミミの厚い木綿生地です。
初代の幟は安政5年戌午9月吉日に染めたものですが、古い幟の文字や落款をなぞって、本年9月に再調されたことを左隅に記しました。神社の境内には新宿町の山車小屋があり、祭りの日以外は分解してしまってあります。
毎年9月1日は川越雀の森氷川神社でお焚き上げ祭りが行われます。 境内には冨士塚があり、浅間神社を奉った祭りです。残暑厳しい折、あぶられる熱さです。
人垣の後ろに居る熱さ1とすると、最前列は5です。遠赤外線で体の芯までポカポカ温まります。というか芯まで火が通ります。
病気平癒、試験合格、商売繁盛、家内安全、など願い事を半紙に書いて、行者に託します。願い事と、希望者名を読み上げながら一枚づつ焚き火に晒すと一瞬で燃え上がりますが、高く舞い上がってゆくと大願成就するといわれます。白装束の行者は15人ぐらい居て、それぞれ順番に読んでいますから、自分の名前を聞き取れることはあまりありません。新宿、旭町エリアだけの祭りではもったいないような奇祭といえるでしょう。
2011年に観た「ブルーバレンタイン」はちょっと異常な旦那(ゴスリング)が離婚してしまう悲しくて、切ない映画だったが、今回同じブルーのつく「ブルージャスミン」も向精神薬を飲んでドーピングして行く精神状態が味わえる、というか劇中本当に安定剤が手放せないケイト・ブランシェットが精神的に行っちゃた人になる映画。
ジャスミンという名前がアメリカではおしゃれな名前なのか知らないが、本人はニューヨークのセレブ妻のプライドと同じく、名前に固執している。ジャスミンの心は常に洗練された人々と高級逸品ばかりのニューヨークにあるのに、引越しせざるを得なかったサンフランシスコには自分の妹も含めて格下のワイルド系貧乏アメリカ人ばかりで、なじめない。
アメリカ人も、東部の人は西海岸の人のイメージをそんな風に思っているとウディ・アレンが代弁しているのだろうか?
ケイトブランシェットは」この映画でアカデミー主演女優賞。イギリス女王やローオブリングの女神などセレブ役は一番。なぜか埼玉では大宮1館のみの上映でした。