小野寺の弟・小野寺の姉

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 やってもうた!「グレース・オブ・モナコ」のセレブな映画を観るつもりが、手元が狂いクリックしそこなって、「小野寺姉・弟」を選択してしまいました。でも良かった!
 ユナイテッドシネマの中でも小さめの小屋で、客の入りは6分といったところで、なかなか盛況です。両親を早く亡くし、正業に就き、お互い兄弟思いの二人住まい、大きなサプライズもなく、しかし安定した日々が続くなか、ちょっとした悲喜劇が描かれます。その時は気持ちの全てなのだけれど、失敗しても日々が流れ過ぎ去れば忘れてしまえる、他人から見たらたいしたことのない日常、これぞ日本映画といえる癒されるドラマでした。
 一歩踏み出せない、踏み出しても何も変わらないミドル世代の独身のお姉さん役の片桐はいりの失恋シーンが最大の盛り上がり。良い味出ています。

若松蕎麦屋 昭島市(のれん)

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古くからのお得意様の若松そばやの記事が11月13日の朝日新聞夕刊に載っていました。
今年初めに店舗を新装しましたが、寄席の高座があるとは知りませんでした。
川越にも和菓子の「くらづくり本舗」で落語会をやっていますが、そばやさんは、昔から人の集まりやすいところなので、寄席にもってこいの場所ですね。いろいろな業種の商店が寄席のスポンサーになるというのは、これからもっと広がっていくといいなと思いました。店主の意気込みに拍手です。

川越菊まつり

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 小江戸川越菊まつりは、川越大師喜多院で毎年11月1日に開催される菊花展です。小江戸川越菊まつりは昭和58年(1983)に喜多院奉納菊花展として始まりました。その後、川越菊まつり、そして現在の小江戸川越菊まつりと名称を変えました。

喜多院の境内に設けられた特設会場では、主催の川越菊花会会員と市内中学校生徒らの栽培した力作の菊が勢ぞろいし、千輪咲、懸崖菊、盆養、盆栽など約400点以上の菊を観賞することができます。
 井上染工場では、菊花会会員の半纏、会場の紫幕などを作成しています。今年の当店の賞は立ち樹懸崖(たちきけんがい)という紫の作品に贈られました。全方向に花の咲く目の覚めるような大作です。おめでとうございます。

 

マツザキ酒屋今福本店(暖簾)

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 川越市中福という場所は川越市の南端で、埼玉県道6号川越所沢線を中心展開していた地域で、細いけれど一級河川の不老川が流れています。米穀商だったマツザキは1887年、明治20年に酒販売を本格的に始めたようです。今では新宿一丁目にモダンなビルの支店もありますが、本店の今福店は発祥の地に昭和の面影を残し全国地酒を大きく販売しています。http://www.1887.co.jp/
 
「百年の孤独」「魔王」  など なかなか飲む機会の少ないプレミアム焼酎を定価で抽選販売している、関東の酒飲みには知れ渡っている酒屋です。
 前回はエンジ、今回は麻で暖簾のご注文をいただきました。本来の植物繊維である麻は、風流ですが摩擦に弱く夏季限定の着物や暖簾の生地でしたが、近年ポリエステル性の丈夫な生地が織られる様になり、年間を通じて粋な雰囲気を表現することが出来るようになりました。
 中福店のキャッチフレーズ「心ゆさぶる酒がある」が文字通り酒飲みの心を揺さぶります。

江戸里神楽

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 今年も9月26日、埼玉芸術劇場で神楽の公演がありました。昼と夕の部の2公演です。神楽は、仮面劇、神話劇、黙劇の三要素が備わった判りやすい伝統芸能です。囃子(楽曲)のみで一切台詞がないので、どこの国の人でも単純明快に判る観たままの劇ですが、現代人には太古の倫理観、表情がない、小さな舞台装置がシンプル過ぎて、普段目にする機会がめったにありません。しかし、これも我々日本人の神話時代かのルーツですから、一度は体験しておくことが必須です。
 今年の出演は坂戸市塚越の大宮住吉神楽保存会と梅鉢会(天神様?)でした。例年より振り付けが派手、楽曲が賑やかで眠くならづに集中できます。プロジェクターでの役の紹介、マイクでの進行説明、幕間にもJAZZ演奏が入りあか抜けていました。
 写真はお礼状に入っていた紙細工です。見た瞬間どうやって作ったの?と思わず唸る芸術性の高いアートです。上質な紙、ステンシルと貼り絵、イラスト?「紙風景」の阿部様製作とのことです。

ロータスの伝説(手拭)

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60年から70年代ジミーヘンドリックスと並ぶ、 泣かせるギターのカルロス・サンタナ、1974年発売の「ロータスの伝説」には「ブラックマジックウーマン」「僕のリズムを聞いとくれ」などサンタナのベストアルバムといってもよい名曲が収録されています。日本のコンサートのライブ版だから当然です。ジャケットは日本を代表する横尾忠則がスピリチュアな絵を描きました。その「ロータスの伝説」を想い起こされる手拭のご注文をいただきました。
 ズバリ「ロータス」「蓮華」です。左の原画は型紙用に墨で白黒で描いていただきました。一目見て圧倒されましたが、日食または月食のコスミックな精神世界を想像しました。右の紫と、青緑はこの図案で染めた手拭です。
 
 

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 日野とは四季を通じ日の当たる野原として呼称されたとか。 日野宿場町として整備されたのは慶長10年(1605)のことで、 甲州街道の渡し場、宿場町として、 八王子宿を整備した大久保長安の手によって開かれています。
 今年も日野の鎮守八坂神社の例大祭が行われました。八坂神社を中心に東西へ隔年ごとに巡行する宮御輿。今年は東コースを半日かけて巡行します。9月13日宵宮14日本祭り15日は八幡神社の筆塚祭りという習字の上達を願う神様の祭りということで、前後3日間という最近では珍しく雄大な行事です。
 写真の親友会の旦那衆は本絹の半纏を羽織っています。

ときわ台天祖神社東山町神輿半纏

 

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九月21日、板橋区常盤台の天祖(てんそ)神社にて秋季例祭が行われました。かつて上板橋村の鎮守として神明社(しんめいしゃ)と呼ばれていたそうです。境内に五町の神輿小屋が収納されていて、囃子は神田神明囃子で
す。歴史のある祭りなので、神輿の前列には親方衆の木遣りや手古舞が先導します。
 今年の年番は東山町ということで東山睦の半纏を着た担ぎ手が先頭を歩きました。半纏は帆布、衿に「いたばし東山睦」と入り、着丈90cmです。

 

雀の森神社のぼり

 DSC01952.jpg                  10月18日の川越まつりに備えて幟が立ちました。観光客誘致のため、最近でこそ川越まつりは10月第3週の土曜日曜日の開催されていますが、本来は川越氷川神社例大祭として10月13.14日に行われていました。

 行事の際に、雀の森氷川神社では今まで木製の鳥居を建てていましたが、このたび幟掲揚のために、石作りの台、アルミポールを設置し、一対の幟を染めました。生地巾90cm、丈900cm、生地は幣という両ミミの厚い木綿生地です。
 初代の幟は安政5年戌午9月吉日に染めたものですが、古い幟の文字や落款をなぞって、本年9月に再調されたことを左隅に記しました。神社の境内には新宿町の山車小屋があり、祭りの日以外は分解してしまってあります。

 

ジャージー・ボーイズ

349344_004.jpg  1960年代、ビートルズより少し前、最も有名なポップスグループ「フォー・シーズンズ」のいい時,悪い時をメンバー一人ひとりの独白で明かしてゆく、ミュージカルを基にした映画でした。「シェリー」「君の瞳に恋してる」など誰でも知っている曲って、フランキー・ヴァリが歌っていたことを知りました。映画の中でも、声にとても特徴のある俳優が歌っていて、ジョン・ロイド・ヤングがオリジナルといってもよいほどのウマ歌です。BGMのコーラスは心地よく、金や名声がついてきても、人生いろいろ紆余曲折が苦く香る、イタリアの郷愁も感じさせるクリント・イーストウッド監督らしい大人っぽい乾いた名作でした。

 

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