祭り囃子 舞方の面

舞方.jpg     日高祭囃子連合会の演奏会を見に行った時に、囃子のリズムに乗って、面を被った踊り手(舞い方)
が、何人も代わる代わる出演していました。面には、どのような種類があり、演奏によって被る面の違いがあるのか考えていたら、連合会ではこの疑問に対してぴったりの資料をお持ちでしたので、ご披露させていただきます。
 
 祭囃子とは 江戸期に里神楽から派生したものとされ、各地域に密着して発展し、それぞれの祭りの特色を色濃く反映しています。関東近郊においては5人(笛、大太鼓、小太鼓2人、鉦)の奏者と、一人以上の舞い方で構成されるものが多いです。
 また、舞い方の面は、狂言や神楽に登場するものや、地域の特色を表したものなど多岐にわたり、神聖な舞、滑稽な踊り、「鎮める、奉る、崇めるなど八百万信仰そのものと言っても過言ではありません。
舞や踊りの意味を知ると、より一層、祭囃子を楽しむ事が出来ます。
 
身近な川越まつりなどで、よく見る面の数々です。

 おかめ  家内安全  「にんば」で手踊りして、「鎌倉」でお化粧し、子守歌で子供を抱いて寝かしつける仕草をします。女性の優しさを醸し出す場面が多い

 外道 万病平癒  「師調目」で、大きな顔の面を被り、山岳信仰に付随する崇め奉られる悪しきもの、忌み嫌われるもの等を具現化。子供が泣くような恐れおののくような力強い舞が特徴。

 三番曳 天下泰平 露払いを意味する口上が一興。催しごとの始まりに演奏することで、盛況を祈願するとのいわれあり。

 獅子 無病息災  疫病除、縁起物として知られる。獅子の甘噛みは無病息災、健康長寿、文武両道に育つ等の謂われあり。

 天狐 商売繁盛  ウカノミタマの使いとされ、百年生きたものが白狐、千年生きたものが天狐となる。稲荷神社では、その象徴となる。太鼓のキリに合わせて、切れ間に見得を切る。

 もどき 豊年満作  達磨大師、笑い面などの総称。「ばかめん」「にんば」「道化」とも言い、「にんば」の曲で踊る。凧揚げ、種まき,鍬仕事、つるべ井戸の水くみなどを表現し、滑稽な踊りで賑やかさを演出。

 住吉 豊年満作。もともとは海の神様。晴天に恵まれてこその大漁。転じて農業においては、天候そのものを祈ることに変化。扇子舞は、白波とも、雨乞い踊りとも。

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