川越市立東中学校開校六十周年(のぼり)

DSC_1104 (2).jpg 1961年4月8日 川越市立南古谷中学校と古谷中学校を統合して川越市立東中学校として開校しました。

 令和二年はコロナ禍により業式は簡素に、入学式も2か月遅れで行われたようです。さらに今年は開校60周年記念式典が挙行されます。若いイチゴ世代の中学生には、これはこれで楽しい思い出話になればいいですね。東中学校校長の言葉に胸が熱くりましたので紹介させてください。

田中晃校長より生徒の皆さんへのメッセージです。

入学、進級おめでとうございます。
 令和2年度が始まると期待していたところですが、新型コロナウイルスによる感染拡大が世界的に広がり、令和元年度からの学校の休業がずっと続いています。年度初めの取組ができないままに2か月が終わってしまいますが、このような過去にない大きな出来事の中で、自分と家族、そして仲間を守るために、心美しく協力していくことが何より求められています。感染拡大防止のために家庭での生活を自覚と責任を持って自律して行えるよう、皆さんにはしっかりと耐え、今だからこそ考えなくてはならないことや、今まで気づかなかった日常のありがたさや感じていなかったさまざまな価値を認識していけることを願っています。新しい学校生活が早く始まり、日常を取り戻し、豊かな学校生活が送れるよう、心に留めておいて欲しいことをお話します。
 それは「想像力を鍛える」ということです。皆さんは4月、希望と期待に満ちあふれていたところだと思います。その時、このような事態となることを誰が想像したでしょうか?今までの経験したことのないことにこれからどうなるのか、その時に自分はどうしていくべきか考えてみましょう。
 私たちは何かに対して考えてイメージを持つことができます。その想像力を鍛えることで、そこに向かう力がますます強くなります。より高いところを目指したり、人の気持ちをよく考えたり、こういう人になりたい、と強く思ったりするためには、豊かな想像力が必要です。人はその豊かな想像力で常に新たな時代を創り出してきました。新しい生活が始まるこのときに東中学校で想像力豊かに、新しい自分を創っていってください。
 そして、皆さんの傍らには何時も皆さんを見守り、大切なことを教えてくれる先生方がいます。悩みが生じたり、困ったことがあったりしたら先生方に相談してみてください。きっと良い答えを導いてくれることと思います。
 本校の学校教育目標は『自ら学び考え、主体的に行動する心豊かな生徒』です。この目標には具体的に五つの願い、生徒像が描かれています。
一つ目は「自ら」の中に込められた「自主性」。これは物事に対し自ら積極的に取り組むということです。
二つ目は「学びに向かう態度」、学習意欲です。人それぞれ違いはあっても、勉強に頑張って取り組もうとする気持ちが大切である、ということです。
三つ目は「思考力」。これは、難しい問題や課題に対して知恵を絞って考えることです。
四つ目は「主体的な行動力」。これは、人任せにせず、自分でよりよい道を判断し、それを表現する力、そのように先ず取り組むことです。
そして五つ目は「自分を大事にすると同時に他人を思いやること、そして郷土を愛する豊かな心を持つ」ということです。
 これらの五つを実現させるには、学校教育目標を皆さん一人一人の心の中に刻み込み、常に意識して行動していくことが大切です。東中生が目指す生徒像『胸をはり、瞳輝く東中生』ということばに誇りを持って、この一年様々な物事に取り組んでいきましょう。

川越市立東中学校長
田中 晃

「のぼり」は田中校長がイラストレーターでデザインされ、当店で木綿にシルクスクリーンで捺染しました。60*180cm。校内外の行事に幅広く立てる予定です。

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