2020年三月末より放送中のNHK連続テレビ小説「エール」は、「栄冠は君に輝く」などで知られる作曲家の古関裕而(ゆうじ)と、オペラ歌手としても活躍した妻の金子(きんこ)をモデルにした物語。
日本が生糸輸出量世界一となった明治42年、急速に近代化がすすむ福島の老舗呉服屋に、
のちに多くの名曲を生み出すことになる作曲家・古山裕一が誕生する。
老舗の跡取りとして育てられた裕一だが、少々ぼんやりしていて、周りには取り柄がない子どもだと思われていた。しかし音楽に出会いその喜びに目覚めると、独学で作曲の才能を開花させてゆく。
青年になった裕一は、一度は音楽の道をあきらめようとするが、ある日家族に内緒で海外の作曲コンクールに応募してなんと上位入賞を果たす。それをきっかけに、裕一は歌手を目指している関内 音と知り合う。
福島と豊橋―遠く離れた地に住みながらも、音楽に導かれるように出会った二人は結婚する。
そして不遇の時代を乗り越え、二人三脚で数々のヒット曲を生み出していく。しかし時代は戦争へと突入し、裕一は軍の要請で戦時歌謡を作曲することに。
自分が作った歌を歌って戦死していく若者の姿に心を痛める裕一...。
戦後、混乱の中でも復興に向かう日本。古山夫妻は、傷ついた人々の心を音楽の力で勇気づけようと、
古山夫妻は、傷ついた人々の心を
新しい時代の音楽を奏でていく─。
主演の窪田正孝さんが演じる古山裕一は福島で代々続く老舗呉服屋・喜多一の長男として生まれます。
実在モデルの古関裕而さんも喜多三という呉服屋で育ちました。
実在モデルの喜多三は他人の債務問題で倒産してしまいますが、エールの仲では経営悪化していくところを裕一の弟が立て直す、というように描かれます。
劇中の喜多一の半纏は、実存する喜多三のものを忠実にリメイクしました。