川越市松江町の出世稲荷神社は、江戸時代(天保2年/1832)に、京都の伏見稲荷神社本宮より分祀した神社です。地元の人は銀杏窪と呼んでいます。
名前の通り出世の御利益があります!また伏見稲荷同様に、五穀豊穣や商売繁盛の御利益も。
すぐ近くにある賑やかな商店街をよそに、境内はとても静かです。時たま併設された公園から聞こえる、子供たちの声にふと心が和みます。
この出世稲荷神社には、鳥居と共に神社を守る大きなイチョウの木があります。市の天然記念物に指定されている2本のイチョウは、「いちょう窪の出世稲荷の公孫樹(イチョウ)」という名声があり、樹齢600余年にも関わらずまだまだ若木には負けない程に元気いっぱいです。
夏の緑々しい姿も良いですが、全身が鮮やかに黄葉する秋が一番の見頃です。そこ頃になると境内一面も黄色に染まります。秋の川越まつりの松江町の山車(龍神)の山車蔵はここの境内にあります。
子供の頃映画を観た後、真っ暗なこの辺を歩いて帰るときの怖さをふと思い出しました。