スティーヴ・マックィーンといえば、あの白人のアクションスターを思い浮かぶが、現代の同名の監督は、「シェイム」で有名なアフリカ系イギリス人である。
1841年、南北戦争、リンカーンの奴隷制廃止以前の東部に「自由黒人」といわれる奴隷ではないアフリカ系黒人がいたことをはじめて知りました。悪い白人奴隷ブローカーに騙され、ディープ南部の綿花農場に売り飛ばされ、理不尽な絶望の淵から12年目にして、カナダ人(ブラッドピット)の小さな助けで元の生活に戻れた。
それは、自分でもそれほど期待していなくて、もし可能なら裁判所に伝えて欲しいと、善意にすがる思いと、カナダ人が本当に実行してくれた、当時としては奇跡的な偶然が結びついて、実現したもので、同じ農場の他の奴隷たちには何等奇跡は起きなかった。1865年の奴隷解放政策まで待つしかなかったのである。それだって、「大統領執事の涙」の時になっても、黒人の置かれた立場が急に改善されたわけではないのだけれど。
見終わっても、心の晴れない映画だった。
この写真は農場主に脅されているところ。
それでも夜は明ける
somecco (2014年4月15日 15:06)
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