「初午」は2月の最初の午の日。本年2月4日または9日、その他旧暦にも節分以降は稲荷神のお祭りで、全国各地の稲荷神社で豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願します。
稲荷神社といえばきつねですが、きつねは稲荷神のお使い役で油揚げが大好物。初午の日には、油揚げや油揚げにすし飯を詰めたものを奉納しました。これが、いなり寿司の始まりで、きつねの大好物の油揚げを人間もたくさん食べられるよう考案されたのが、いなり寿司です。稲荷神社といなり寿司を「おいなりさん」と呼ぶのも頷けます。
いなり寿司は、東日本では米俵に見立てた俵型ですが、西日本ではきつねの耳に見立てた三角が主流だそうです。
こちらの奉納幕は稲荷紋の一つである「変り焔三つ玉」です。紫が背景の紅白幕に美しく映えます。