この映画どうやって撮ったんだろう?が第一印象。地上600kmは本当に宇宙空間なのか?横への移動600kmは簡単だが、上下に動くのはこれほど難しいのだろうか。現世の地上の孤独とは違う、人間の科学の粋を集めた故の孤独、無重力の頼りない浮遊感が体感できたような錯覚が残る。3Dで観たのだが、アイマックスに行けばよかったと後悔しました。3Dは字幕が一番前に飛び出すので、日本語吹き替えのほうが、むしろ集中できます。
サンドラ・ブロックはエンジニア役として、優秀なアストロノウトだが、子供を亡くしたことで、自分を許さない虚無感を漂わせ、遠くから見る地球がただの青い惑星のように、映画の始めから生還するまで生に執着しない役を演じきっている。地上に生還してもなを、寂しい孤独感を感じさせるすばらしい演技だった。ジョージ・クルーニーは最後までヘルメットを外さなかったと思うが、デジャブ感覚がこの映画らしさにぴったりの役だった様に思う。
地に足の着いた?スターワーや地球外生命との戦いを超えたこれまでのSF映画とは、異次元の映画だ。