2012年2月アーカイブ

フェルメール展

フェルメール.jpg 「フェルメールからのラブレター展」を渋谷文化村に観に行きました。
 17世紀のオランダでフェルメールをはじめ、同時代の同じような作風の画家が、全て手紙を読んだり、描いたりしているテーマの絵を30点くらい出展されています。
 17世紀のヨーロッパといえば、石造りの家で、電気は無く、窓も小さい屋内は、さぞ暗かったと思いますが、日照やランプの灯の明かりを受けた被写体の陰影は、別珍のつや、絹の光沢、髪の毛のほつれ、顔のつや、表情が生き生きと再現されます。写真が無い時代に、写真以上に遠近感、デフォルメされた絵は、これを買って所有するパトロンに大きな満足を与えたことに違いありません。 
 オランダ商人が持ち込んだ絵画は、18.19世紀の浮世絵画作家に、それまでの日本画に無かった、陰影で奥行きを現すインスピレーションを与えたとも、葛飾北斎のドラマで言っていました。
 それにしても、入館料1.500円と音声ガイド500円二人で4.000円。あんまり高過ぎじゃないでしょうか?  www.somecco.co.jp                             

練馬 貫神會様

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 練馬神輿担ぎ連の「貫神會」様より半纏のご注文をいただきました。井桁に貫神の赤枠がとてもきれいな紋です。最近は身長190cm、体重100kg以上の大きな人がいらっしゃる会がよくあります。酉の市の人も大きかったけれど、今回の戸水様もBIGです。160cmくらいの人と同じ型紙で染めることが難しくなってきました。

 写真中央の親方は、千社札フリークで、日本中の神社仏閣を参拝して、お札を貼っている(納札)そうです。千社札は古典芸術としてのジャンルが確立し、浮世絵を刷るのと同じ紙、顔料で昔通りの手法「木版画」で刷って、それを各自工夫した貼り道具?で高い処に貼ります。室町時代に木札に始まり、江戸時代から続くおしゃれな遊びですね。

ドラゴン・タトゥーの女

340019_005.jpg ジャズの隔週配布本でマイルスの「ディアオールドストックホルム」 が静かでいい曲だなと思っていたら、イントロでいきなりレッドツェペリンの「移民の歌」が吼えた。歌詞はヴァイキングの歌らしい。北欧は清潔で静かな国なんて勝手に思っていましたがサッカー、テニスなど超強いタフな国でした。全編画面が灰色のスエーデンの冬景色のなかでの映画です。朝だか夕方だか分からない「トワイライト」もこんな雰囲気でした。
 「ドラゴンタトゥーの女」007の女版かと思える、ちょっと狂気の入った飛んでるリスベット。初めは貧相な危なそうな女と思っていたら、やられた落とし前をつけたあたりから、ITスキルと度胸でだんだん応援したくなってきます。二輪のテクニックもかっこいいし、最後はちょっと純真なところもみせて、絶対アカデミー賞獲りますよねー。ミレニアム3部作なので早くも次が待ち遠しいです。こんなに面白い映画なら、先に本を読んでおけばよかったと悔やまれます。作者のスティーグラーソンはとても誠実で社会正義を憂いた人だったらしいけれど、残念です。

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