新聞の評論で気になり、関東ではここだけ上映の渋谷文化村に行ってきました。上品な昔風の映画館です。隣では「運命の子」を上映していました。イタリア北部のミラノは、洗練された都市で、南部の情熱と、喧騒からは遠く隔たり、空気が冷たく薄そうです。
映画は、織物工場を経営するハイソなレッキ家は新社長タンクレディ?(ドリンクかと思ったら男性名)がアメリカ資本に身売りしそうな中、妻でロシア出身のエンマさえ自分勝手な不倫をしなければ円満に収まる一家を、不安定にしていく過程を美しく表現しています。長男は母の不倫相手とホモっぽいし、末娘はレズで、でも誰もそんなに気にしていないところがクールでおしゃれな一家です。エンマが、若い男と出会い、抑圧された日常から開放され、情熱的な自分に覚醒するというハッピー?なロマンチックな映画なのか、四の五のモラルを考えさせない美しい映像で一気に見せます。エンディングはなにやら良くわからない幻想的な絵でした。
ミラノ、愛に生きる
somecco (2012年1月15日 14:26)
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