首都圏の大学生が主体となり、出演者(神楽師、鳴り物)以外の設営を全て、チケットの印刷デザイン、協賛金集め、舞台会場設営、受付警備、さらに、格調高い、部厚いプログラム(無料ではあるが価値は非常に高い)
作成などボランティア(ただ働き?)で江戸里神楽の公演を行っています。今年は第五回目ということで8月31日に埼玉会館で開催されました。今までは埼玉芸術劇場(蜷川さんで有名)だったのですが、地震でいまだに休止中とのこと。しかしどちらも階段舞台というかすり鉢状で、とても観易く洗練されています。川越市も昔の映画館みたいな会館を作っていないで,オペラハウスでも建てて、浦和の鼻を飽かしてもらいたいものです。
神楽は、巫女舞いに始まり、三番・五人囃子と大変おめでたい舞で始まりました。休憩を挟んで、本日のメインである、「稲羽の白兎」です。古事記に載っていて、ウサギにだまされる鮫、大国主命、蒲の穂など、浦島太郎とともに教科書にも載っている誰でも知っている話ですが、神楽で見ると、改めて理解できました。解説によると、1.陸の動物と海の動物の知恵比べ、2.医療技術の披露、3.神使いとしての動物などの要素があるそう。
ウサギの救命に尽くす姿を見て、大国主命の性格が判り、国を治める神様にふさわしいことも理解されます。
台詞が一切なく,黙劇というそうですが、古代から、ギリシャなどでもこのような舞台があるそうです。囃子のBGMとただ舞っているだけでは飽きてしまいますが、劇として楽しめることも、神楽にあったことを知りました。
鳥取県には、「白兎神社」が実存し、恋愛成就のパワースポットになっているとのことです。また、「ウサギバーガー」「ウサギ三段跳び丼」「うさぎ焼き」もご当地グルメだそうです。
江戸里神楽公演
somecco (2011年9月 1日 14:41)
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