このたび信者様より、ご奉納に手拭のご注文をいただきました。白地のシンプルな柄ではありますが、聖護院の成り立ちを現し、天地の五色のアイコンが潜在意識に残ります。
聖護院は京都市左京区聖護院中町15番地にあります。
後白河天皇(1156-58)の皇子、静恵法親王が宮門跡として入寺されてより後、 明治維新まで37代門主のうち、25代は皇室より、12代は摂家より門跡となられた皇室と関係の深い寺院です。
しかし応仁の乱で焼失、洛北岩倉へ移ったのですが再び火災に遭ってしまいます。
その後市内烏丸今出川に建てられた伽藍も延宝の大火で延焼、同4年(1676)に旧地に復しました。
現在の建物はこの時のものですが、役行者一千三百年御遠忌を記念し、 全国の教信徒の協力を得て数年をかけ修理、平成12年に完成しました。
山伏、行者、修験道の厳しさは想像もつきませんが、おなじみ、シナモン味の聖護院八つ橋なら皆さんご存知ですね。