2010年9月アーカイブ
「食べて・祈って・恋をして」バリの占い師に言われたからといって、そのまま信じて旅に出たわけではありません。バリ島、インド、イタリアは日本人もアメリカ人も好きなんですね。「バリではみんな恋をする」って、それは、沖縄でもタヒチでもリゾートで開放されて、気が緩むだけでしょう。ヒロインがJ・ロバーツだからいいようなもの、C・ディアスや、セダジョーンズだったら行った先々恋人だらけになってしまいそうです。
そこでハビエル・バルデムです。バルセロナでのモテ男以来、ペネロペ・クルスと結婚、そして今回懲りもせずバリで、むさくるしいひげ面で、J・ロバーツに涙を見せるは、「君に必要なのは最高の男だ」「結婚してバリとN・Yに通おう」「島でバカンスしよう」相変わらず言いたい放題、やりたい放題です。昭和の荒木一郎、平成の石田純一か?
せっかくインドで瞑想してきたのに、占い師に、「頭で考えるな、心に従え」って言われて、簡単に納得してしまうなんて、まるで私のようです。情けねー
2004年、吉田修一の「ランドマーク」を読みました。大宮のパチンコ屋のサーチライトは天候によってかなり遠くからでも雲に映って見えます。大宮の食堂、ヤンキーな恋人たち、スワッピングに踏み切れない主人公、日本中どこの地方都市にでもあるような乾いた風景を、見事に描写していました。桐野夏生のモノローグで進行するストーリーと似て好きです。
埼玉県の作家かなと思っていたら、「悪人」では全編佐賀か長崎弁で、読んでいるうちに、だんだんと土地の言葉がクッションおかずにスッと入ってきます。
本の中で、子供の頃、祐一は男癖の悪い母親に灯台の見える波止場に置き去りにされ、そこで佳男、佳乃親子と接点があったこと、祖母房枝は病気の夫と祐一の世話をすることによって、孤独を克服して、更に乗り越えて強く生きようと決心すること、石橋一家の立ち直っていくところなど、映像では難しいながらも、原作にぴったりのキャスト、高度な演技で伝えようとしていることが分かります。悲しい映画でした。
雀の森氷川神社の最大イベント?「お焚き上げ」が1日行われました。
今年の夏の暑さはハンパじゃありません。暑さで8月のブログ更新は一回も出来ませんでした。
まあ、やる気の問題ですけど。
お焚き上げとは、家内安全、交通安全、商売繁盛とか試験合格とか病気平癒など、氏子の皆様の願いを、護摩をお求めいただくと同時に、薄い半紙に転記し、その紙を、行者衆が読み上げながら、境内の大きな焚き火(キャンプファイアー)
で燃すのです。炎をなって高く燃え上がると願い事が成就されるかもという、大変ありがたい行事です。
中には、燃えると同時に失速して直ぐに燃え尽きてしまうこともあります。それはそれで気にしません。ハイ。
夜8時半になると、大観衆に見守られる中、行者15人が白装束で般若心境をを唱え参拝した後、願い事を書いた紙を燃し始めます。今年は夜でも35度、火の周りは90度はあるでしょう。汗も炎で蒸発し、よく衣装が燃えないものだと思います。30分以上かけてお炊き上げが終わると、火の始末にまた1時間くらいかかります。私たち氏子総代は、朝8時より準備に係り、夜10時半、翌朝8時半から後片付け、お札配布をしました。
お炊き上げというと、古いお札や人形などを処分するために燃すと思われるかも知れませんが、雀の森氷川神社では、願い事のみをを炎に託します。
願い事1件につき@300円です。来年の9月1日には是非ご参拝ください。