1日、東京宝塚劇場にいってきました。帝国ホテル向かいの、日比谷というか、埼玉県人からみれば花の都、銀座です。演目は花組「虞美人」という三国志のなかの項羽の王妃の悲恋物ミュージカルだそうです。というのも歴史に弱く、三国志といえば、項羽と劉邦との戦はスーパー歌舞伎や「レッドクリフ」でしか知らず、事前に粗筋も勉強していかなっかので、宝塚で60年前に初舞台した時は、観客側に共通の常識として下知識があったのに、今日の私には人物相関図が浮かばない先の読めないストーリーでしたが、どんどん変わる舞台設定で気持ちは踊ります。
舞台はすごかったです。歌舞伎座に劣らぬせり出し、大道具、テクニカルな舞台まわし、衣装、オーケストラ、そして、当たり前ですが女性だけの華やかで、猛練習の過程を客に感じさせない歌声と演技に余裕の俳優たち。
宝塚といえば、お決まりの幅数10cmの大階段、きらきら衣装、羽飾りとは知っていましたが、本物を目にして、圧倒されました。女が女に惚れるというか、夢を託す、または夢に没頭できる「生徒」というスター達。何度も聞く「赤いケシの花」のが頭から離れません。ミュージカルの醍醐味をチケット8.500円で見られるのであれば、超お値打ちものでした。
ちなみに「虞美人草」とはヒナゲシの一種らしいです。