NINE  イターリア

 

38.jpg1964年のイタリア、映画の都ハリウッドでなく、チネチッタが全盛の時代をミュージカルにしました。フェディリコフェリーニのというか、全男性?のマザコン女好き映画好きを今の映像技術で現したものだと思います。
 スランプ中の大物映画監督グイド(ダニエル・デイ=ルイス)が妻や愛人に追い詰められて去られ、退廃し枯れた終盤から、ラスト、テイクナインでよみがえるところ非常に格好良いです。
 やることなすこと垢抜けていて、常に女に囲まれて、「存在の耐えられない軽さ」以来のはまり役でした。 
 お母さん役がソフィアローレン、女優は美女ばかりで、全員本当に踊って、歌っています。
 舞台で見るミュージカルもいいけれど、映画はセットが外でもスタジオでもいくらでも大掛かりにすることが可能なので、舞台に劣らない臨場感は、ファントム以来の感激でした。
 台詞、歌が英語、イタリア語混ざっていますが、違和感無いです。もともとどっちも分かりませんもの。

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