日曜日、荏原の料理屋、秀にて浄瑠璃、一中節を聴きに行って参りました。私に古典の造詣が深いわけでなく、一中節都派宗家家元十二代目都一中、またの名を文字蔵、またの名を藤堂君といって、私の中学校の同級生の縁で、友人が誘ってくれたのです。ご尊父は人間国宝だそうです。写真で見たとおり本人もいづれはそうなるに違いありません堂々たる貫禄です。
演目は「松羽衣」まつのはごろもで、都一中が三味線、歌(浄瑠璃)が息子さんの都了中です。文化年間の歌なので、歌詞を読んでも、よく分からず、歌を聴いてもなを理解できませんが、200年前の人たちが聞いたものを、現代の感性でに再現されて、その音、声が、自分は日本人であることを認識できたような気持ちになりました。