2月18日、さいたま芸術劇場にて、里神楽の公演がありました。神楽といえば、獅子舞とか、恵比寿様、大黒様が踊る、縁起の良い正月や、披露宴での出し物のひとつです。としか知らない私には、大変奥の深い、伝統芸能だと思い知ることが出来ました。神楽とは、ご祭神の活躍ぶりを、あるいは由緒を、氏子に対して可視化し、わかりやすく伝えてゆくメディアです。氏子たちはご祭神のイメージを神の演目から獲得していったことでしょう。
プログラムは、はじめに北京オリンピックでも出演した、ユーモラスな動きを見せる獅子舞です。三匹?出演でした。次は古事記の中から「悲劇とめでたさ」の天ノ岩戸、最後が同じく、「英雄譚」の大蛇退治です。台詞がない舞台なので字幕マシン?が初めて観るのにとても分かりやすいです。
どちらも日本の誕生、日本国を統治する天皇家の正統性、国の誇りを、いつの間にか日本人なら誰しも持つようになるすばらしい演目、演奏(囃子)でした。
今回は、この催しに、近県の大学生たちが多数関わっています。舞台公演を運営するには、たくさんの下働が必要ですが、パンフレット、チケットの製作、販売、H/P、舞台技術、協賛、後援獲得まですべて18歳、19歳の学生たちが昨年の春から準備したようです。今回が3回目の主催だそうですが、とても好感の持てる、完成度の高い公演でした。
なを、出演は さいたま市で120年、4代続く岡田民五郎社中ですが、学生も数人演じていたようです。みなさんお面を被っているので、舞台中では分かりませんでした。残念!