越市には熊野神社が四つあります。(連雀町、今成、岸町、池辺)
街中の連雀町の熊野神社は、「おくまん様」とも呼ばれ、川越まつりの山車が置かれていて、暮れには酉の市が開かれ大変賑います。
今回は 川越市西部の池辺熊野神社氏子会様で幟と奉納幕を作って頂きました.
池辺(いけのべ)という場所は、元々は池辺村という村でしたが、1889年(明治22年)4月1日 に大塚新田村、南大塚村、豊田本村、豊田新田、池辺村が合併して大田村が発足。
1943年(昭和18年)11月3日に大田村と日東村が合併し、大東村が発足し大田村は消滅。
その後1955年(昭和30年)4月1日に大東村は川越市に編入され現在に至っております。
この辺りは、入間川の右岸に位置し、開けた水田地帯です。
地名の池辺(いけのべ)は大きな池の傍らに開かれた事に由来するそうです。
奉納幕は通常地が染まっているものは、富士絹という光沢のある紫の布に紋を二カ所と奉納という文字を染め抜きしていますが、今回は最近開発されたポリエステルの太シボ縮緬という、大きな凹凸(シボ)と絹以上に鮮やかな光沢のある生地で染めました。一度作れば何十年と使われるものなので、絹の弱点である虫に食われて穴があく心配と皺が目立たない、色が褪せないという長所があります。サイズは横720cm、縦140cmです。
幟は河内木綿という柔道着のような厚い木綿生地に文字を染めます。強風に負けない様に「ち(耳)を片側25個付けます。昔の人は達筆ですね。古い幟をなぞって写しました。サイズは横90cm高さ10.5mです。
今回の幟は天王様(七月十四日、十五日)用に作っていただきました。令和元年己亥七月吉日と製作日が入りました。令和元年は大雨で中止になり、本年2年に初披露となりました。