入間万燈まつり 入間若鳶会(半纏)

技.jpgまとい.jpg 10月27,28日快晴のなか入間万燈祭りが開催されました。なかでも日ごろ身近で見る機会が希少な、鳶職人の梯子乗りがメイン会場で披露されました。梯子一本とそれを支える人のみで、命綱、ヘルメットさえ被らず、安全装置など一切ない中で、古典的な名前の付いた技をつぎつぎと展開します。
 命知らずな青年たちの妙技を、観衆は固唾をのんで見守りました。光栄にも入間市鳶組合の半纏を染めることが出来ましたので、当日の模様をお知らせします。写真を見ると、どんな技名か大体わかるのではないでしょうか。

 江戸時代、火消しは火事が起こった際には梯子の乗って高い位置から、火元や風向き、建物の配置など火災の状況を把握していたそうです。
 また、火災現場にいち早く到着し、火災を止められそうなギリギリの家屋に梯子を使って登り、纒(まとい)を回すのですが、「この先には火災を広げない」という意味がありました。
 そのため、梯子乗りと纏持ちは危険な火災現場で高所に登り、命を懸けて町を守る町火消として、江戸時代の花形職業だったそうです。
 梯子乗りはバランスがとても大事なので、日頃から梯子に乗る練習をし、曲芸のようなことをすることで度胸をつけ、火災に備えていたといわれています。
 そしていつしか、出初式で梯子に乗って技を披露するようになり、現在もその伝統を引き継いでいるのです。
 梯子乗りの技は以下の通り、大きく4種類に分けることができ、合わせて50以上のバリエーションがあります。また、複数の技を組み合わせて連続技を披露することもあります。
●頂上技   梯子の頂上で行う技。一本遠見、一本邯鄲など16近くあります。
●返し技   お文字背面を使う難しい技。肝つぶし、背亀など12近くあります。
●輪っぱ   「輪っぱ」と呼ばれる長さ1、3mの紐を輪にしたものを梯子に取り付け、その輪に手や足を絡ませる技。吹き流し、つるしなど12近くあります。
●途中技   頂上の途中や、梯子を昇降する際に行う技。谷覗き、膝掛など12近くあります。

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