川越市は芋の産地で有名ですが、静岡県遠州地方、現在の掛川市沿岸地帯も古くからの芋の産地です。
山五(やまご)の愛称で地元に親しまれる福田商店。yamago.co.jp
福田商店は掛川市(旧大東町)という海沿いの土地に、初代五作が創立した商店。屋号を山五(ヤマゴ)の愛称で地元では親しまれています。
作っているのは、昔からの製法を護り続けた、芋の蒸し切り干し。干し芋の製法の発祥の地である、この遠州地方で、全て手作業で、芋を蒸し、皮を剥き、そして天日に干す。 そんな、昔ながらの作り方で一つ一つ丁寧に作られた干し芋は、全国からのお取り寄せや、高級デパートやスーパーで人気の品です。
干し芋の良し悪しは素材の芋で決まる。だからこそ「芋づくり」からこだわる。
「干し芋の良し悪しは、ほとんど素材の芋で決まるんです」と笑顔で話す福田商店の福田さん(代表取締役)は、 だからこそ原材料である芋にこだわって、取り扱う商品の元である「芋」の90%を自社の畑で栽培しているという(残りは信頼できる長年の仕入先から吟味して仕入れている)。
3月から苗の栽培をはじめ、10月から1ヶ月半に渡って収穫、11月後半から加工を始める。毎年、天気とにらめっこしながら、芋づくりから行う。
【時間をかけて、丁寧に】。当たり前の言葉だけれど、これをこの現代で正直に行うというのは、なかなか難しいご時勢、 だからこそ福田商店の干し芋には、どこかしら暖かい、昔懐かしく人をふわっとさせるナニカがあるのかもしれない。
手間がかかっても、人の手で、お日様に干す。
「科学的には証明出来ないようですが、機械だけで乾燥させるのと、天日に干すのでは、味が違ってくるんです、お日様に干したほうが全然美味しいんですよ…」。 だからどうしても、天気予報や空を見ながら、従業員総出で晴れた日にはお芋を一面に広げ、太陽の下で干す作業を止めるつもりは無いという。
干す間に一定の時間で芋を裏返し、均一に乾燥させる作業も、もちろん人の手だ。
カリウムや食物繊維がたくさん入っていて
整腸作用や美容効果もあるといわれています。
天日干しされた芋は、数ヶ月間低温貯蔵して熟成されると、お芋の澱粉質が糖化して、表面に真っ白に粉が吹き、中はしっとりとやわらか・・・そんなおいしくて安全なおやつが出来上がります。 カリウム、食物繊維が多く含まれ、整腸作用や美容効果があるといわれています。